過去ログ - セイバー「問おう、貴女が私のマスターか?」禁書目録「え?」
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67: ◆ecH57LqR9PZC[sage saga]
2012/06/29(金) 13:07:40.15 ID:v5KVeKqN0
「いたずら? ってことはないわよ、ねぇ!!」

気配を感じた方向を振り向きながら、全身に帯電させ戦闘準備を取る。
いつでも、どこからでも攻撃に対応できるように電気レーダーを張りながら、振り向いた先には……。

「あんたは…………」

「初めまして御坂美琴さん、どうも統括理事長より貴女をビルに案内するように申し付けられたものです」

顔に趣味の悪い、仮面と言うか、穴も何もないのっぺら坊みたいなお面をつけた人が立っていた。
声からして私とそう変わらない男だということだけが解った。
私は念の為にレーダーは働かせたまま帯電状態を解く。

「案内って、あんた……んん、あなたがしてくれるんですか?」

ついタメ口を利きそうになったけど、咄嗟に矯正をする。
そんな私に興味もないのか、怪しい男はゆっくり近づいてくる。
咄嗟に身構えてしまうけれど、いきなり攻撃する訳にもいかない。
どこぞの誰かみたいに私を簡単に圧することが出来る人間なんて少ないのだから。
だけど、私の警戒を他所に、彼は友好的に手を差し出してきた。

「ぁ、ど、どうも―――ぇ?」

出された手を無視するのも失礼かと思い握った瞬間に、脳が浮き上がるような感覚と共に私はさっきとはまるで違う場所にいた。



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