過去ログ - セイバー「問おう、貴女が私のマスターか?」禁書目録「え?」
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889: ◆ecH57LqR9PZC[saga]
2013/09/29(日) 18:43:55.70 ID:ZWDcasoo0
「え? …………あ」

少女を動かす何かを消し去れば、ガクっと身体から力を抜き、二歩三歩と歩いて膝をついた。
彼女は何が起きているか理解出来ずに、自分の手足を確認し、そして怯えるような目を俺に向けた。
その視線を受けながら、俺は自分の目に見える光景に恐怖してた。
全てが見える。
この世にあるもの、見えないものが全て俺の目に映った。
この世界の成り立ち、力の動き、流れ、見えないハズの全てを俺は読み取り、そして飲み込んでいく。
俺の能力。
未元物質はこの世に存在しない物質を作る。
その行き着いた先はこの世に存在してはいけないモノの製作。
そしてこの世に存在しているモノ全てへの理解だった。

「なんだこりゃ…………はは」

乾いた笑いが漏れる。
見上げた先には強大な竜、俺が作り出した名も知らぬ存在。
だけど、俺の目にはその竜すら崩壊させることが出来る情報が映る。
世界をも滅ぼせる能力でありながら、世界でさえ製作出来る能力。

「無敵じゃねーか」

”ざくっ!!”

そう、感想を述べたとき俺の胸を赤い槍が貫いた。
これでもう何も怖くはない、第一位でさえ殺せる、そう思った矢先。

「無敵な奴なんざいねーよ……………………無敵だったのはお前の『能力』だけだ」

「あ」

死の恐怖への克服は、傲慢と言う隙を生み出してしまった。
その教訓を胸に俺の意識は消えた。
最後に見たのは消えゆく竜、俺の命の様に儚く消えた巨大な能力の結果だった。
だけど、それでも一瞬でも味わえた頂点の感覚は悪くなかった。



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