過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:25:40.97 ID:mPrEAa4Zo
第二話『自分REST@RT』




 数日後、秋月律子の姿は、765プロ会議室にあった。

 髪型は、それまでトレードマークにしていた跳ね上がるようなお下げをやめて、後ろにまとめたアップスタイルに。
 特徴的な眼鏡をフルリムからリムレスにしてあたり良く。
 黒のパンツスーツと相まって、彼女はその実年齢よりもわずかに年上に見えた。

「驚いたよ。あの事務所をすっぱり捨てて、うちに間借りするなんて。あそこ、どうしたんだい?」

 彼女の対面に座り、そう訪ねかけるのは、かつての彼女のプロデューサー。
 そう、律子が誘い損ねた当の本人だ。

「そりゃ、解約しましたよ。違約金はかかりますが、必要ありませんから」
「そうか」

 彼は何とも言いがたい表情になって頷く。それはそうだろう。彼が断ったことで、引き起こした事態なのだから。
 結局、彼はそれ以上そのことに触れずに話を進めた。

「それで、社長とはどう話をつけたのかな?」
「はい。我がオフィス秋月は、765プロの一角を借り受ける一方で、765プロからプロデュース業務及び経理事務の委託を受けることとなりました」
「経理も?」
「はい。これまで通り、伝票遅らせたら承知しませんからね?」

 脅かすように言うのに、男はからからと笑う。

「なんだよ、律子が事務所の影の支配者なのは変わらないじゃないか」
「なんです、影の支配者って」
「そのまんまだよ。実際そうだろう? 小鳥さんより発言力あるし」


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