過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/06/24(日) 22:27:14.12 ID:mPrEAa4Zo
「じゃあ、これからはあなたのことチーフって呼ばないといけませんね」
「ははっ。なんかくすぐったいな。それはともかく、新しいプロデューサーのみんなには、それぞれ担当を持ってもらう。律子の場合は、
そのアイドルのプロデュースを委託されるって形になるのかな」
「そうなりますね、はい」

 チーフプロデューサーは手元の資料をめくりながら、話を続ける。

「俺が指定するんではなくて、それぞれに希望を出してもらう。希望って言ったって、誰がいいって指名だけじゃだめだぞ。そのアイドルを
担当した場合、どうプロデュースしていくのか……まあ、企画を提出すると考えてくれ。それを俺と社長で判断して、最終的な割り振りを
決めることになる」

 熱心にメモを取りながら、話を聞く律子。
 チーフプロデューサーはその様子をじっと見ていた。

「そうそう。それから、候補の中から、千早と亜美は抜いてくれ」
「海外の千早は当然として、亜美もですか」
「ああ。近いうちに『双海亜美』は引退させて、双海亜美、双海真美のデュオを再デビューさせる。少々デリケートだからな。これは俺が直に担当するよ」
「ああ……」

 亜美、真美の双子は、『双海亜美』としてデビューし、二人で交互に『亜美』を演じている。
 その事実はもはや業界でもファンの間でも公然の秘密であるが、それを明らかにするとなれば、それなりに対策が必要となる。
 簡単に任せられるものではないのは納得であった。

「期限は十日ほどだ。それまでは俺や社長と挨拶回りをしつつ、各アイドルと親交を……ってこの部分は律子には必要ないと思うんだが、
他の三人にもさせているからな」
「いえ、このところ自分のことにかまけて、他のみんなの仕事ぶりをチェックする余裕がなかったんで助かります」
「そうか」
 明るく笑う律子を見て、男は目元を和らげる。


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