過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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[saga]
2013/05/11(土) 23:50:15.55 ID:sCyHjKCko
病室に入ってきた途端に話を振ってきた律子に、美希は小首を傾げる。
「まだ六日なのよね」
「……ん? うん、まあ、そうだけど?」
涼の容態をモニターする機器を見直して、こっくりと美希はうなずいた。
律子はベッドを挟んで美希に正対するような位置に座って、にやっと笑って見せる。
「まだ一週間も経ってない。落ち込むには早すぎるわよね」
「んぅ? ま、まあ、元気出たならよかったの」
たしか電話で取材を受けると言って出て行ったはずの律子が妙に気合いの入った様子で戻ってきて、美希としては戸惑うほか無い。
ともあれ、このところ真っ白な顔をしていた律子が生気のある表情をしていることに、彼女は安堵していた。
美希をはじめとした竜宮小町や、876メンバー、765メンバーの憔悴ぶりもかなりのものがある。
だが、やはり、親族である律子の気落ちぶりは、見ていられないほどであった。
涼の父母とはまた違う彼女の弱りように、美希たちは恐れすら抱いていたのだから。
「そういうわけだから、あんたも早く起きなさい! いつまでこの私を待たせてるの!」
「ちょっ! いくらなんでもそれは無理があるの!」
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