過去ログ - P「お前の夢にはついていけない」律子「……そう」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
[sage]
2012/07/01(日) 02:04:29.50 ID:PuuLvK0+o
第三話『READY!!』
「律子さん」
「はいっ」
小鳥に呼ばれ、律子はぎくしゃくとした足取りで社長室へ向かう。今日はついにプロデュース担当が決まる日なのだ。
「し、失礼します」
社長室では、高木社長とチーフプロデューサーが彼女を迎え入れる。
明らかに緊張しすぎの律子の様子に、二人とも苦笑いの表情であった。
「律子君。そう緊張するものではないよ。我々は君を責めるために呼んだわけではないのだから」
「あ……はい」
社長の温かな声に、がちがちの律子の体から、わずかに力が抜ける。彼女は示されるままに椅子に座り、二人の言葉を待った。
「じゃあ、律子の企画の概要を当人の口から説明してもらおうかな」
「はいっ!」
チーフの言葉に勢い込んで立ち上がる律子。
なにも立って話すことはないのだが、それを指摘すればさらに取り乱すことは必定で、チーフたちは目配せするだけでなにも口出ししなかった。
一方、律子は書類をばさばさ言わせながら、早口で話し始める。
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