29:1[saga sage]
2012/06/24(日) 20:16:45.49 ID:EdOLmjxe0
ヴォイスレコーダーからの告知を聞き終えると同時に、一気に視界が明るくなる。
青白い光が、恭介の全身を包む。まださほど熱くはないが、ジリジリと温度を上昇させているのを感じる
上條「くそ!!くそぉぉ!!!」ガンガン!
手や足で無理やりこじ開けようとするがびくともしない
上條「……クッ!」
手の平を見ると少し赤くなっていた。いまはまだ、低温のほうだが、徐々に温度が上昇してゆくのがわかる。このまま時間が経てば少し触れただけで焼けどするのが目に見える。
上條「ぅぅぅ……やばいな…汗が…」ダラダラ
行ったことはないが、もしも砂漠の中を歩くとしたらこんな場所なのだと考える
上條「何なんだよ…ゲームって……何だよ罪って……」
―――さやかはボクをいじめてるのかい?
上條「……」
―――奇跡も、魔法も、あるんだよ!
上條「さやか……やっぱりきみなのか?でも…」
さやかには医療の知識などあるはずない。そんなこと言われなくてもわかる。しかし命を削ってまで自分を助けたと、あの不気味な声をしたヴォイスレコーダーから聞かされた。
突然のことに未だ現状理解しきれず、こんな状況でもさやかの事ばかりを考え、いまだ恐怖を覚えていない。だが徐々に温度は高まっている。
それと相応するが如く、徐々に焦燥感と緊張感が走る
上條「ぁ、熱…熱い…」
396Res/214.54 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。