11: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/25(月) 03:57:14.62 ID:613oMAse0
「今日は天気がいいですねー」
「…………」
本当に雲ひとつ無い青空で良い天気だ。
詩的な表現をすれば俺の心とは真逆な空だ。
あぁ、天気が悪ければこんな事にはならなかったのにな。
屋上で女の子の作ったお弁当をたべる。
どれもこれも字面だけ見ればいいものに思えるんだがなぁ……。
「はい、卵焼きです」
「先輩、甘い卵焼き好きなんですよね。 沢山作りましたから」
(おにぎり2個と、1段目が全部卵焼き、2段目が全部ハンバーグ……)
料理センスは余り無い様だ。
ハンバーグは相変わらず病気にならないように良く焼いているらしい。
「じゃあ、卵焼きから。 どうぞ」
「……甘い」
甘い卵は好きだがいくらなんでも甘すぎる卵を何とか飲み込む。
砂糖が一袋入ってるんじゃないのか
「ふふ、美味しいですか?」
思い切り眉を顰めているのに笑顔でこんな事を聞いてくるのは何なんだ。
目がついてないのか。
「不味い」で駄目ならてんで興味が無いと思わせなければ。
俺はできる限り無感情に「普通」と答えた。
「美味しいって事ですね。 ありがとございます」
「……」
……彼女はどうすれば引いてくれるのだろうか
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