40: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/28(木) 01:27:17.78 ID:Gne69eYK0
「今なんか音したか?」
「お、脅かすような事言うなよ……」
風呂から上がった俺は友人のベッドの隣に布団を敷いて貰いそこに寝転がっていた。
これからゆっくりと睡眠に入ろうと思っているというのにそんな事を言われれば気が気でならない。
「しかしなぁ……ストーカーだ?」
「あぁ、いや、ストーカーされてるかは解らないんだけど……」
風呂から出た友人に俺はメールの履歴を見せ、今まであった事を語った。
やはり置いて貰うのだから事情を説明する義務が有るのではないかと思ったのだ。
「うぉお……怖ぇえ……直ぐそこにいる気がする」
「んな訳ないだろ」
布団の中で身を縮こまらせる俺に友人は馬鹿にしたように笑う。
「マジ怖い。 眠れない、最近寝てねーもん」
一応、ジャージのポッケにはカッターを入れている。
それでも段々と震えが大きくなっていく。
「あー……誰もいないか見てきてやるから」
自分の何か変な音がするという発言で俺を必要以上に追い詰めたと思ったのか友人は玄関へ向かう。
正直、一人にして欲しく無い気もするが見てきて欲しいのも事実だ。
俺はジャージのポケットに手を突っ込んでカッターを握り締めた。
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