62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/07/08(日) 23:08:02.33 ID:cHQr+dSP0
「わかりました、って言っても先輩は手が縛られてるんですよね」
薄ら笑いを浮かべたまま彼女は耳元で言った。
「じゃあ、口移しで……♪」
「え、じゃあ、要らなうぐっ……!」
近くに置いてある鞄(食料なんかが入っているのだろう)からペットボトルをとりだして口に含む彼女を見て慌ててそういう。
だが、聞く耳持たずにそのまま俺に唇を押し付けてきた。
「ごほっ、げっ、げほっ」
唾液とスポーツドリンクにむせ返るものの手で口を覆うことも出来無い。
「美味しかったですか?」
正直俺の顔は涎が垂れていて汚いはずなのだがそんな事を気にする素振りも見せず彼女は聞いた。
「…………死にたい」
そうして俺は小さく絶望を呟いた。
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