7: ◆aSQx.z3IE/pB[sage]
2012/06/25(月) 01:47:23.60 ID:613oMAse0
叫ぶことすら出来ないほどの驚きで俺はただただ、口をぱくぱくさせていた。
「ベッドの下から彼女出てくるってどんな気分ですか? サプライズになるのかな?
それだけじゃならないかもだから、サプライズプレゼントを用意したんですよ」
「ぷ、プレゼント?」
生首の方がまだ有難いレベルの訪問者を前に俺の脳味噌が拾えた単語はそれだけだった。
「はい。 手作り弁当です」
「てっ、てづ、くり弁当かぁ……」
オウム返ししか出来ない上に裏返る声、ていうか明らかに引き気味なのに
そんな事を気にしていないらしい後輩は「はい。 先輩、あーん」と焼き炭を差し出している。
食えってか?
ベッドの下で寝たままの体勢で差し出されると丁度鼻先に炭らしきものがついた。
焦げ臭い。
「残念だけど、お腹空いて無いんだ」
「じゃあ、これだけでも食べてください」
何故か炭推しの彼女の目はぎらついていた。
「いや、本当にこれ以上食べたら吐くからさ」
「いいですよ。 先輩のなら私が飲みますから」
「………………」
絶句するしかない。
そこで口を開けて、俺が吐いても自分の口に入るようにしている。
本当に腹は減ってない。
友人の家で食べたし、食べすぎではないというのに吐き気がしてくる。
「はい、先輩。 あーん?」
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