過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」 -SS速報VIP

過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」

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459: ◆NamCapMdYU[saga]
2013/04/01(月) 00:13:30.21 ID:28/RQygIo

「分かってる。……けど、リリカの期待するようなことは、分からない」

「え？　あ、そうなんだ……」

「ごめんなさい」

「い、いやいや！　姉さんが悪いわけじゃないって！　謝らないでよ！」

「……ええ」

「……」

「……じゃぁ、戻るから」

「う、うん。……」

　良かった、流石に分かってくれた。
　けれども駄目か、そうかそうか。
　そりゃそうだよね、まだ二日目だもんね。
　……まだ、整理が追いつかないよね。

「……姉さんばかりに任せたら駄目かな、今回ばかりは」

　そう。
　あんなことの後じゃぁ、いくらなんでも姉さん達に押し付けて楽するわけにもいかない。
　いくら私でも、そこまで空気が読めないわけじゃない。

　でも、ならば何をどうするべきだろうか。
　どうすればこいつの弱点を、弱みを握れるのだろうか。
　この屋敷から、追い出すことが出来るのだろうか。

「……」

　まったく検討もつかない。
　分かっているとすれば、今のところあいつの言うとおり静かにしていれば消し去られていない、ということ。
　つまり約束なら守るかもしれないということだ。

「……」ｽｯ

「……」ｳｰﾝ

「……」ﾄﾝｯ

「……」ｳｰﾝｳｰﾝ

　姉さん曰く、こいつとは別にいた奴が何かをしていたらしい（眼の前で殺されたとか）。
　その事を聞かせる代わりに身の回りの世話を押し付けてきたとか。
　とりあえずはその話を引き出せるように媚を売って……。

「……って、あれ？　今誰か通った？」

「気付かなかったの、リリカ」

「わぁっ！　お、驚かさないでよ姉さん！　幽霊みたいに！」

「……ポルターガイスト」ﾎﾞｿｯ

「一々訂正しなくても。……あれ、あいつは？」

「確認したいことがあるって、出て行った」

「ふーん、そっか。………………ええええ！？」

　出て行ったって、そりゃどういう……えええ！？
　もしかして私が思っている以上に、あいつを追いだす事って簡単かも知れない？？

「そんなに、驚くことじゃない」

「そうかもしれないけど、私の考えはどうしてくれるの！」ｳｶﾞｰ!

「……御苦労さま」ﾎﾟﾝ

「労わなくてもいいから！」

　というか、このまま帰ってくるな、あんちくしょう！

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