過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」 -SS速報VIP

過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」

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495: ◆NamCapMdYU[saga]
2013/05/11(土) 09:16:30.45 ID:R5ln44+6o

魔理沙「……じゃぁ、今回来てくれたのは暇だったから、なのか？」

零児「ん？」

魔理沙「……」ﾁﾗｯ　ﾁﾗｯ

零児「……魔理沙が心配だったからだ。ああ言った手前、人質に取られるとは思っていなかったしな」

魔理沙「そっか。……そっか」ﾆﾍﾍ

零児「おまえさん、一応心配かけたということ、忘れるなよ？」

魔理沙「分かってる、分かってる。……うふふ」ﾆﾍﾍ

零児「……」ﾌｩ

　零児と一緒にいられるときは、出来れば長くあればある程いい。
　だって必ず、彼らは出て行くと信じているから。
　そんなことも、無意識に分かっているから。

　だからこそ、彼といる一瞬が嬉しくてたまらない。
　言葉を受け止めるのに、時間が惜しくない。

『……』ｼﾞﾄｰ

零児「（やれやれだな。……）ん？」ﾁﾗｯ

『……』ﾍﾞﾀｰ

零児「……」

魔理沙「……」ﾆﾍﾗｰ

零児「……おい、魔理沙」

魔理沙「……あ、うん？　なんだぜ？」

零児「アリスが来ているぞ」

魔理沙「へ？　アリスが？　……あぁ……」

アリス『……』ｼﾞﾄｰ

　そんな至高の時間が、窓にべったり張り付いて冷やかな目線を送る人形遣いによって遮られる。
　少し見間違えれば綺麗な人形が睨んでいるようにも見えて、正直怖い光景である。

魔理沙「うわぁ……えーっと……？」ﾁﾗｯ

零児「入れてやったらどうだ。俺がここにいるのは、彼女が連絡を入れてくれたおかげなんだからな」

魔理沙「あぁ、うん、分かったぜ。……」ｺｿｺｿ

零児「……」

アリス『……(ﾁﾗｯ)……(ﾁﾗｯ)　ｂ』ｸﾞｯ

零児「……（何がだ」

　良く分からないので黙っておくことにした。

魔理沙『おいおい、なんなんだよアリス』

アリス『客を迎え入れるのにそれはないんじゃない？　せっかく無事か確かめに来て上げたのに』

魔理沙『いや、まぁそれはいいんだけどさ……』ﾑｽｯ

アリス『？　何よ？』

魔理沙『……分かんないならいいよ、別に』ﾊｧ

　「どうせ計ってきたんだろ？」とは言いだせない。
　それをいった意図がバレれば、恥しい事この上ないからだ。
　だから渋々、中へと迎え入れた魔理沙である。

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