過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」 -SS速報VIP

過去ログ - 零児「……東方新世界」　霊夢「第二章、ね」

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507: ◆NamCapMdYU[saga]
2013/05/21(火) 05:55:46.33 ID:YpwvYnkro

魔理沙「あまりの不意打ちに、驚いちまったぜ……」

クリノ「ん？　どうしたんだい？」

小牟「ところでケンよ。おぬし、何か失くしてはおらぬか？」

ケン「そーだよ、俺のチャンピオンベルト！　……って、なんでそれを知ってんだ？」

零児「異変の時、お前さんから預かったのは俺だからだ。今、手元にはないがな」

ケン「おいおい、まさか零児が失くしたってのか？」

文「いえ、私がお預かりしていただけですよー」ﾌﾞﾜｯ

小牟「よっ、＼射名丸！／」

魔理沙「なんか今日は随分と間を読む奴の多い日だな」

アーサー「シャメイマル？　まさか君が、カセンさんの言っていた文屋かな？」

文「あやややや。どうやら正しく有名なようですね私は！」

霊夢「よかったじゃない、文」

文「……。えぇ！　それで、貴方がベルトの件の？」

　たった一つの博麗の神社に、たった一人の当代の巫女。
　二人だった事に意識も割かず、いくつもの異変を解決した。
　いつしか妖怪で溢れかえり、それでも孤独を感じずにいた。

ケン「あぁ、たぶんそのケンだぜ。それで、チャンピオンベルトは……」

萃香「いよぉーぅ烏ぅ。いい間じゃないか」ｽｨｰ

文「ひゅいっ！？　す、萃香さん！？」

魔理沙「それはにとりのだろ」

KOS-MOS「お帰りなさい、スイカ。怨泉異変以来ですね」

萃香「そんぐらいだったかねぇ。細かい事は覚えてないよ」ﾊﾊﾊｯ

小牟「コスモスめは絶対記憶少女じゃしな」

KOS-MOS「シャオムゥ。この躯体は、23歳の女性をモデルに……」

『あら。ここは閑古鳥が鳴いていると聞いていたのだけれど』ｸｽｸｽ

　それは今も同じ。
　零児を中心に、人やそれに近い存在、更には妖怪や悪魔まで。
　その中に囲まれて、やはり彼女は一人ではなくなっている。

『あら～？　中々、清楚な雰囲気じゃない、貴女』ﾆｺﾆｺ

『お褒めに預かり光栄ですわ。貴女も中々、献身的で美しいですわ』ｳﾌﾌ

魔理沙「見なくても分かる。こいつは真っ黒だぜ」

霊夢「？　そうかしら」

ケン「おいおい、だからチャンピオンベルトは――」

萃香「なーんか、山が騒がしいけど何が――」

文「ま、待って下さいお二人とも！」ｱﾔﾔ

『空気が重いわね』

『……』

『正直、カゲキヨさんの分もあるわよね？』△

『……』

『……』

『……すまん』

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