過去ログ - 【Fate】慎二「何やってるんだ、ライダー！！」　46ワカ目【難易度：虚淵】
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470:１ ◆AEs9N/Moag[saga]
2012/06/30(土) 15:19:14.18 ID:7R5uunxGo
>>468の判定：4（切嗣さんマジ凄いです）
>>469の判定：5（ランサー生存）

　凄まじい、力の滾りを感じた。

　それと同時だった。柳洞寺へと打ち込まれる一筋の矢。着弾に際して、魔力の渦が膨れ上がる。

　これほど離れていても、その律動を感じるほどの魔力。境内全てが、汚染された。

　否、この場合は浄化というべきか。

　何かが弾けるのと同時、それまで気配を隠すべく閉じ込めていた結界が破砕。

　無数の人ならざるものの断末魔と共に、一本の木が姿を現した。

　どうやら衛宮切嗣とアーチャーは、こちらへの打診通りに事を開始し、完遂した。

　ならば次は、こちらが攻め込む番。

　そう意気込んだ、瞬間だった。


バーサーカー「■■■■■■■■■――――――ッ！！」


　野獣。それと聞きまごう声。

　その声と同時、境内へと突き立った木が、引き抜かれ――――そして、振り回される。

　弾ける山門。飛び散る、人だったものの血肉。

　憔悴した様子のイリヤスフィールを片手に抱きながら、大木を肩に担いだバーサーカーが、寺から飛び出した。

　両手、両足に突き立てられた杭。

　四肢から止め処なく血液が溢れ出し、動くたびにバーサーカーの鎧とぶつかり、軋んだ不協和音を奏でる。

　どうも様子を見るに、バーサーカーは未だ沙条愛歌の手には、落ちていなかったらしい。

　正確に言うなら、囚われながらも彼女の制御下にはなって居なかった――という事であろうか。

　まるで予想だにしない展開であるが、少なくとも衛宮切嗣にとっては好機だろう。

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