過去ログ - 【Fate】慎二「何やってるんだ、ライダー!!」 46ワカ目【難易度:虚淵】
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495: ◆AEs9N/Moag[saga]
2012/06/30(土) 15:54:28.28 ID:7R5uunxGo
>>489の判定:1

 この場は、見逃そう。倒すべき相手は、他にいるのだ。

 瞬間、第六感が警告する。

 ある種のヴィジョン――――矢に貫かれるバーサーカーの姿。

 セイバーも直感により、同じものを見たのか。気付いた瞬間には、走り出していた。

 身構える、イリヤスフィール。しかし彼女には目もくれず、飛んだセイバー。

 魔力を再び放出。跳んだのではなく、文字通り飛んだのだ。

 そして、バーサーカー=ランスロットへと迫る矢を払い落とした。二の矢は、風圧で。

 虚空を睨むセイバー。その目には批難と憤怒の色が露に。

 狙撃は、間違いなくアーチャーによるものであろう。だが、何ゆえ。

 もしや先ほど、娘を取り戻すと言っていたことに関連するのか――――。


 それともただ、こちらへの妨害か。この場へと釘付けにする為に。

 しかし、何故だ。キャスターは、衛宮切嗣にとっても脅威であった筈。

 理解が、できない。

 当惑する間に、沙条愛歌は逃げ出してしまう。自然、苛立ちが募る。衛宮切嗣は、何を考えているのだ。

 程なくして、電話が鳴り響いた。非通知着信。だが、相手は衛宮切嗣しかおるまい。

 即座に通話ボタンをプッシュしたほむらが、電話を耳へと押し当てる。


ほむら「……どういうつもりなのかしら」


 静かな声。だが、紛れもない怒りが沈んでいる。

 ほむらにとっても、沙条愛歌の殺害は急務。それを阻まれて、平静であられる筈が無いのだ。

 しかし、電話口から聞こえてくる衛宮切嗣の声も平静ではなかった。

 苛立ちを湛えた声色。


切嗣『……そちらこそ、何を考えているか理解出来ないな』

切嗣『バーサーカーを殺して、セイバーの聖剣を解放しろ。そのまま、山ごと沙条愛歌を焼き払えばいい』


 断ずるような口調の衛宮切嗣。

 やけに感情的なものを感じさせる。恐らくは彼との会話の中で、初めてである。


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