過去ログ - 【Fate】慎二「何やってるんだ、ライダー!!」 46ワカ目【難易度:虚淵】
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◆AEs9N/Moag
[saga]
2012/06/30(土) 18:30:03.25 ID:7R5uunxGo
>>628
の判定:2
>>639
の判定:0
最早、猶予などない。
聖剣、エクスカリバーにて直接に焼き払う。それ以外の方法など、ないのだ。
バーサーカーは未だ顕在。だがこれから、倒す事など不可能。
ならば、令呪の力を持って、不可能を可能にする以外に方法はない。
胸を、開く。そしてそのまま、呼びかけた。
令呪を以って命ず――――。
その瞬間であった。
突き刺さる、幾条もの触手。体が、絡め取られる。
四肢にかかる、圧力。否応無く、その場に跪かされて、沙条愛歌の元まで引き立てられる。
全身の筋肉に力を入れる。しかし、勝てない。先ほどの無理な稼動で、悲鳴を上げているのだ。骨格が、筋肉が、神経が。
先ほどのバーサーカー同様、両手両足を穿たれたまま、為すすべなく引き摺られるのみ。
セイバーの顔が、歪む。その顔は苦渋に満ちている。
沙条愛歌の顔が、歪む。その顔は狂喜に満ちていた。
胸元へと、手を置くと――心臓と共に、令呪を引きずり出した。
愛歌「ああ――――やっと、アナタが帰ってきてくれるのね……」
愛歌「セイバー、私だけの、王子様…………!」
セイバーのマスターである証明。それが自身に“返された”――自身の力で取り返した事に、沙条愛歌はこの上ない幸福を感じていた。
後は、セイバーと共にあれればいい。少女の純真にて、異常な恋愛感情を支配するのはそれだけだ。
故に、気付かない。気付けない。
セイバーが、その聖剣を掲げた事に。
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