13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/06/29(金) 20:16:08.80 ID:x1fUeowO0
どうして話す気になったのか、それはきっと相手が幼馴染だからで
内容がほんとに馬鹿らしいからだ。
「私、ほら、とりえって言う感じのがなくって・・・。」
返事は来ない、やっぱり聞くのに集中してるみたいだった。
思考がめぐる。いつもと同じ、じめじめとまとわりつく重い考え
そのまま口を開く
「これといって、その・・・他人からひいでる事がなくって、
特徴って言うのかな・・・。」
返事はない。
さっきと違い、周りのことは意識に入らない。
まだ口を開く。
「ほら、私、勉強得意じゃないし、運動だって言うほどだし、顔も可愛いくないし、スタイルもよくないし・・・
パッとするものって、なくって・・・。」
口を開けばひらくほど、喋ればしゃべるほど、
歩く速さがどんどん落ちて、私の視界もどんどん落ちた。
二人の足音がちょっと時間差をつけて少なくなっていく。
私のさきに足音が止まった。
そして、情けない声は続けていった。
「平凡なんだよ。私って・・・ドがつくほどの、平凡女なんだよ。」
幼馴染の足音も続けて止まり、私の方に振り向いた。
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