過去ログ - 平凡女と平凡男
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22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]
2012/06/30(土) 23:11:54.78 ID:6+G33VjK0
少しだけ情けなくなったが、別に気にならなかった。

ちょっとだけ敬意の意味を込めて旧友に笑いかけてやる。

「えっと、確か、台本は先生に提出すればいいって、委員長が言ってたんだよな?」

「うん、そうだよ?…なんか、緊張するなぁ…。」

「ばか、まだ書き始めてもないだろが。」

えへへ、と旧友が笑う。そして、そのまま玄関へと歩き出したので

立ち上がり、俺はそれの後に続いた。

旧友は靴を履き、玄関のドアを開けて外に出ると、こちらを見た。

旧友が右の掌を俺に向けた。

「じゃあね、また明日。今日はありがとう。」

俺もそれを見て右の掌を向ける

「おう、いいぜ。また明日だな。」

俺はドアを閉めて部屋に戻ると、畳まれた敷布団に仰向けで体を沈めた。

ふぅ〜と息を吐く、ため息じゃない。

畳まれた敷布団は厚いから、俺の体を一層深く優しく沈めた。

脇にある安眠まくらを腹に乗っける。

まだ、日差しは明るい。

まだ、電気はつけない。



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