3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/06/28(木) 23:49:39.98 ID:u9vNKFcf0
人ごみを掻き分けて走っている途中、腕を掴まれた。
突然のことにつんのめる。
「アマタ! アマタよね、その声!」
誰だよ、いきなり。
俺は腕を振り払ってから、そいつを見る。
緑の髪が、俺の知っているのより少し長い髪が、雨に濡れていた。
やめろ。思わず天を仰ぎそうになる。何で、何でここにいるんだ。今更どの面を下げてきたんだ。
腹の底で瞬時に沸騰した言葉に蓋をして、ここ数年で得意になった『笑顔』を浮かべる。
どうしてまた会ってしまったんだ、ゼシカ。
「……久しぶりだね」
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