36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 22:39:38.15 ID:WdoKrceQ0
「オラ、水だ」
乱暴にお冷が置かれた。勢いあまって中の水がテーブルにぶちまけられる。
僕はいたって冷たい目でそれを見据え、カウンター越しにこちらを睨み付ける自分の片割れを見上げる。
明らかにかつての面影をそのまま残し、野性味あふれる青年は危険な雰囲気をかもし出すワイルドな男に成長していた。
手っ取り早く言うとチャラかった。
「そばっていくら?」
「700」
「高い、650」
「ゼシカ、勝手に値切らないで。みっともない」
隣で店員とけんか腰のツレをいさめる。
いったい僕は何をしにこの店内に入ったのか。ああ、手入れの届いた観葉植物といいワックスがけが隅までされた床といい手拭から調味料まで一通りがこじゃれたボトルに入っているカウンター席といいすべてが憎たらしい。
このワックスかけたのどこの業者だろう。ウチにもやってくれないかな。
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