38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 23:29:43.17 ID:WdoKrceQ0
そば、というのは麺類の食物にあたる。
種をまいてから稲を刈り取るまでの時期が短く、栄養価の――米にも負けないほどの――高さには現在注目が集められている。
俺自身、以前からこのそばは好んで食べていた。
しかしこいつ……美味い。今まで食べてきたどんなそばよりもうまい。
まず麺。歯ごたえの絶妙さはもちろん、正確に刻まれたその太さ・長さは一口に吸えるというそばの大前提を忠実に守っている。
今回頼んだのはかけそば。つゆは追いがつおのようだ。
「へー、おいしいじゃない」
自称学園一の健啖家は、ちゅるちゅるとかなりのハイペースでそばをすすっていた。味わえているのだろうか。
俺はカグラに問うた。
「作ったの誰?」
「俺だ」
自慢げに語る。
その表情がウザかったので手元の唐辛子をなげかけてやった。
カグラは涙目でその場を転がりまわった。ざまあみろ。
自分でもずいぶん攻撃的に変貌した性格に驚く。今みたいに刺激物の粉末を辺りにばら撒くのは、町内で揉め事があった時逃げ出すのによく使う。
ああ、本当に、俺は変わったと思う。
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