39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/12(木) 23:47:42.99 ID:WdoKrceQ0
俺はもうアクエリオンのパイロットではない。
この飛翔のエレメントも必要ない。
きっと使われない異能は、人生のムダとして切り捨てられるべきものなのだろう。
一生逃げ切れないこの能力は、きっと、いつまでの俺のくるぶしにまとわりつく。
呪いかもしれないし祝福かもしれない。
一度克服したはずの試練に向き合う時に人がもう一度同じ壁を乗り越えられる保証はない。
この翼は無意味だ。
俺は一人では飛べない。
「何物思いに沈んでやがる」
ゼシカは服の整理、俺は煙草を買いに屋外に出ていた。
今日の昼に見たそば屋の店員。いや、定食屋だっただろうか。
「何か用」
買ったばかりの煙草に火をつける。
カグラは嫌そうな表情をした。
「苦手なんだ、そのにおい」
「意外だな」
俺は思わず口に出してしまった。
外見的にも性格的にも、どう考えたって俺よりカグラの方が煙草は似合っている。
「マイセンだかメンソールだか知らねぇが、全部ひっくるめてダメだ。性に合わねぇ」
「俺のこれはフィリップモリスだけど」
紫煙を吐き出す。空気に溶けていくそれは、どこか毒を印象させる香りを放っていた。
でももう、俺はこれを止められないし止める気もない。
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