過去ログ - アマタ「……久しぶりだね」
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61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/08/23(木) 01:09:08.04 ID:bIjNfwQo0
「カイエンっ!?」
「嘘、どこから湧いたの!?」
「人のことを虫か何かのように扱うな」

思わず席を立ち上がり声の主を探してしまった。
ゼシカが「あ!」と俺の背後を指差す。いた。俺の真後ろで悠々とコーヒーコップを傾けている。

「久しいな二人とも」
「何キャラよそれ……」
「ていうか気づいたならせめて声をかけるとかしてくれよ」

カイエンがコーヒーのおかわりをウエイトレスに頼んだ。
磨きがかかった精悍な顔立ちに、髪を一つに縛ったその女性は少し頬を染める。ぱたぱたと走り行く彼女に一旦店内の視線が集まり、続いてカイエンに恨めしそうな視線が刺さった。

「うわ、看板娘っぽかったわよ今のコ。いいのあんな簡単になびいて」
「カイエンちょっと表出ようか」
「ファンだったのかお前」

ピキピキと青筋を浮かべるアマタに、珍しく小洒落た服装のいかつい男は呆れたように肩をすくめた。

「久々の再会だ、もっと他に何か言うことはないのか」
「俺にかかわらないでくれ。金輪際だ」

ピシャリと言い放つかつての戦友。面食らったようにカイエンは立ち上がった。

「おいおい、本気で言ってるのか? 防衛省がわざわざ月イチで招待状を送っている意味を考えろ」
「えっ」
「人手が足りないんだろう? でも俺は関係ない。アクエリオンが必要な時代は終わった」
「えっ」
「お前以上にアクエリオンを使いこなせる人間がそういるものか。学園を卒業するころには、俺は模擬線でお前に手も足も出なくなっていたぞ」
「えっ」
「昔は昔だ。今は関係ない」
「ちょっ、ちょっとタンマ!」

ゼシカが突然大声で叫んだ。


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