過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/07/01(日) 22:54:59.40 ID:Nuz7c+WSO
 ――

 〜 森の入口・霊宿(タムヤ)のあたり 〜

ヌワンギ「チクショウ! なんなんだ! なんだってんだよ!」ガン!

  「あのバ…婆さんにあの男……」

  「あいつが来てから……クソッ!」ガン!

  「痛って! あいつに折られたとこが……クソッ!」ガン!

  「霊宿(タムヤ)だかなんだか知らねぇが こんな汚ねぇモン!」ガン!

  ピシッ ゴロン

『グオォォォォォォッ!!』

ヌワンギ「ヒッ!」ビクッ

  「うっ…ウワァァァァ!」タタタタ…


 ――

……一対の赤い瞳の輝きが森を駆ける
その生き物は森の外れに現れ、月の光を受け明るく照らされた……

黒白の縞模様、身体を覆う体毛はまるで針のように尖る
体格のいい男の腿ほどの太さを持つ脚…
視点を脚元にずらすと武器である鋭い爪を確認出来た

どれほどの命をその力で貪ったのか……
この集落の住民もその数に加えられるだろう……


 『グルルルル……』


その生き物の口腔には真っ白な牙が見れる
おそらく、数分後には血で赤く染まる


その生き物は森の主――『ムティカパ』


 ……この生物をこちらの言葉で言うならば『白虎』 伝説上の獣である

この世界でも、この白虎は『ヤーナゥン・カミ(森の神)』
の使いとして伝説のような扱いをされている

彼か彼女かは解らない。ただ言える事は一つ


 この怒りは森の母(ヤーナマゥナ)無くして収まらぬ……


 ……


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