過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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346:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/02(木) 21:34:33.98 ID:SwZBsheSO

ハクオロ「……一つ、腑に落ちない点がある」


そう言うと彼は地図を広げた。


ハクオロ「クッチャ・ケッチャはほとんどの國土が平原となっている」

    「その中を縦横無尽に駆け巡るが……」スッ


彼は地図の一点を指差し、違和感を提示する。


ハクオロ「ここだ。國の中央にある『渓谷』。これが國を両断している」

ベナウィ「下から回り道をせねば通れない深さのようです」

ハクオロ「なのに奴等は簡単に行き来可能…… 妙だと思わないか」


ドリィ・グラァ「「失礼します」」ガラッ


オボロ「ドリィ・グラァ、戻ったか。お前達の報告を頼む」

ドリィ「はい、僕達で敵の後をつけて移動路を調べたのですが……」


双子はもう一枚の地図……渓谷を少し詳しく描写したものを見せた。


グラァ「このあたりで何度か見失ってしまうんです」スッ


指し示されたのは朱で囲われた谷の広範囲。
霧が立ち込める事も多く、ハッキリと全貌を掴ませない地帯。


ドリィ「そしたら、いつの間にか敵の姿が谷の向こう側にあって……」


ハクオロ「橋か何かがあるのだろう。だが具体的な位置が掴めていないと…」


手当たり次第に襲撃する方法もあるが……
動きがばれては警備を厳重にされる。
逆に橋を囮として、策を請ずられる危険もあった。


――奇襲。それが行える最良の方法。
だがその為の情報が欠けていた。



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