過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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370:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/08/04(土) 00:24:51.12 ID:xhDip7oSO
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 〜 ハクオロの寝室 〜

普段以上に酒を飲むハクオロ。
だが、彼は酔わない。酔いたくとも酔えない。


エルルゥ「……飲み過ぎですよ。お身体が心配ですから止めましょう」

ハクオロ「……ふぅ」

ハクオロ「ここ毎日、エルルゥは同じように叱ってくれる……」

ハクオロ「母がいたら、同じ事を言うのだろうか」

    「父ならば…… 怒鳴り付けてくれるのだろうか」


エルルゥ「ハクオロさん……」


皇の寝室、そこでハクオロはエルルゥに己の苦悩を打ち明ける。


ハクオロ「自らの記憶を持たない私が… エルルゥ、君を母のように思う」

エルルゥ「あ……」

ハクオロ「自分が何者かわからぬ不安に怯えるなんて…… 滑稽じゃないか!」

    「私は……私は何者なのだ!」


   ……ギュッ

ハクオロの手を握るエルルゥ。
互いの体温がじわりと伝わる。


エルルゥ「ハクオロさんが誰かなんて、どうだっていいんです」

ハクオロ「どうだっていい……?」

エルルゥ「私にとってハクオロさんは…… ハクオロさんなんです」

ハクオロ「エルルゥ…」グイッ

エルルゥ「きゃっ!」


ハクオロは少し強引にエルルゥを引き寄せた。



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