過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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400:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/08/04(土) 20:36:52.95 ID:xhDip7oSO

 〜翌日・ハクオロの寝室にて〜


カルラ「お願いがあり、参りました」パサッ


そこに居たのは、一見すると『カルラ』のようではなかった。

束ねた髪を下ろし、着物も普段の物と違う。
白地の布の上、目立たない程度に金色の紋を入れた服。
ただ、首の鉄輪で彼女がカルラである事がわかった。


ハクオロは酒や八珍を楽しみながら話を切り出す。


ハクオロ「着物一つで、随分と変わるものだな」グイ

カルラ「お願いに来たのですから、正装は礼儀ですわ」


……本題の話を始めたのはハクオロからだった。


ハクオロ「……ナ・トゥンクだな。物資の支援か」

カルラ「……あるじ様はいけずですわ。わたしに黙っているなんて」


ハクオロ「出来る事ならなんとかしてやりたい。
     だが、その為にこの國を戦禍に巻き込むわけにはいかない」


他國と同盟和議を再び行おうと、幾度交渉をしても良い返事が得られない。

故に、今為すべきはシケリペチムとの戦に備え、國を磐石にする事。

物資の援助…… 簡単な事に思えるが、それは民の生活を圧迫する。
國の体制を揺るがす危険があるのだ。

そして叛軍に援助をする事は、ナ・トゥンクや周辺國に良い印象を与えない。
最悪、ナ・トゥンクとの戦になりうる……

皇の言はそれらを危惧してのものであった。



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