過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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[saga sage]
2012/09/08(土) 21:51:34.40 ID:q2AjySXSO
――――
〜 オンカミヤムカイ 〜
遠くを眺める法術により、この國の平原を進む
五体のアヴ・カムゥを確認した賢大僧正(オルヤンクル)。
ワーベ「種の宿命に翻弄されず、争いを止めようとする……」
「素晴らしき英断であろう」
賢大僧正ワーベは遠見の術で白きアヴ・カムゥを見つめる。
ワーベ「警戒は解かぬようだが、大きな一歩。丁重に出迎えねばならん」
白・赤・青のアヴ・カムゥを見終えたワーベ。
周りの術士達と共に、安堵した表情を浮かべた。
ディー「そうはいかぬのだ」
この者が来るまでは……
ワーベ「ディー? ……違う!」
キュイイン…
ディー「動くな。我が頭上の光球に焼かれたくないなら我が命に従え」
ワーベ「貴方様は!」
ディー「……大封印(オン・リィヤーク)を発動させよ」
――――
オンカミヤムカイの平原を進むアヴ・カムゥ。
クーヤ『あと半刻程で宗廟に着くのだな』
ウルト「はい、もうす
フッ……
消失する皇女。
クーヤ『ウルトリィ殿! 何処へ!』
ヒエン『聖上! 地面が!』
ハウエンクア『なんだいなんだい?』
コ゛コ゛コ゛コ゛コ゛……
ビシッ ズバァッ!
震える大地、隆起する岩柱。爪のような柱が五体のアヴ・カムゥを包囲する。
ウルト「この力の波動は『大封印(オン・リィヤーク)』!?
お父様、どうして! 話し合いをするのではないのですか!?」
平原から離れた場所に転移させられたウルトリィが叫ぶ。
だか、叫んだところで意味はない。
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