過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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777:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage saga]
2012/09/21(金) 13:32:50.02 ID:fkM3gXo70
※前レス修正、後ろ6行目の「西方」→「東方」に

 ………………
 …………


『それ』は『ある扉』を守護するかのように座していた。

手入れはされていたのだろう。いつ主が帰っても力を発揮できそうだ。
脚部や腕部。その部分だけ通常のモノとは異なる朱色の鎧甲が、
発光石の光にさらされて皇と左大将の姿をぼんやりと映す――


クーヤ「な、何故だ…… 何故このオンカミヤムカイに」


    「『アヴ・カムゥ』があるのだっ!!」


他のモノと違い、纏う装甲の薄く……
角(ツノ)の無いアヴ・カムゥを二人は見上げた。


ヒエン「某にも皆目見当がつきませぬ……」

クーヤ「尋問ではなんと言っておった」 

ヒエン「『遥か昔に託されたモノ』としか喋らず」

クーヤ「動いたのか?」

ヒエン「いえ。我等が入っても動きませぬ」

クーヤ「……使えぬのか。大いなる父より授かった力を……」


ヒエン「如何なされますか」


クーヤ「……余は一度クンネカムンに戻る。『これ』も連れてな」

    「ではヒエン、賢大僧正を任せるぞ」


ヒエン「御意!」 スクッ タタタタ…


ヒエンが去った後、再び顔を上げるクーヤ。


クーヤ「……お主は誰を待っておるのだ。朱黒のアヴ・カムゥよ」


誰も乗らぬアヴ・カムゥは…答えなかった。



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