過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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842:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/09/25(火) 22:54:15.74 ID:mbV5ny5SO

サクヤ「――え」

ゴロー「そうする事が、今のクーヤさんにとって一番良い」

    「彼女にもっと自分を、國の事を考えさせる時間をやるんだ」


 ……これは嘘だ。

 ゲンさんやサクヤさん、この二人は…『人質』とされる危険がある。
 『アレ』ならやりかねない。可能性は潰すべきなんだ。

 そしてもうひとつ理由が……


ゴロー「君達がいない間、俺がクーヤさんを見ておく。
    だからトゥスクルにでも――」


サクヤ「嘘ですよね」

ゴロー「!?」

サクヤ「クーヤ様を止める為にですか。ハクオロ様に頼んで…」

ゴロー「……そうだ」コクリ


 万一の場合を考え、クンネカムンの暴走を外部から止めさせねばならない。
 その時…ハクオロ達やオンカミヤムカイの力が不可欠だろう。


ゴロー(君達には、橋渡しをして欲しかった……)

サクヤ「……おじいちゃんとも話をしました」

    「やっぱり、この國から出るべきだって……」

ゴロー「じゃあ」

サクヤ「……今の話で決めました」

    「あたし、この國に残ります!!」


ゴロー「…………」


サクヤ「だって、クーヤ様の気持ち。知っちゃいましたもん…」

    「ほっとけませんよぉ……」ポロポロ


ゴロー「ハァ…説得失敗。凹むなァ」

サクヤ「ご免なさい、だけど…」

ゴロー「いいさ。それなら君には俺の仕事を手伝って貰うから」

サクヤ「それって…何ですか?」

ゴロー「賢大僧正救出は向こうに任せて… 俺達は君の兄貴の説得でもするか」

店員「お待たせしました〜! 辛さ控えめ腸詰めカレーです!」

サクヤ「……え? 辛くないんですか?」

ゴロー「ちょっと辛いのは…やめとこうかなって」


第二十三話「クンネカムン・箱庭のカレー丼」

 続く。


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