過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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859:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/09/30(日) 16:41:50.57 ID:TOtrVQzSO
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 〜 トゥスクル皇城・庭の付近 〜


ハクオロ「うぇぇ……ベナウィめ……」フラフラ

ゲンジマル「ハクオロ皇、如何されましたか」ザッ

ハクオロ(……以前に仕事をふけた事で、今の政務を増やされるとは……
     だが、それを直にこの男に伝えたら…また説教だ……)

ハクオロ「いや、少々政務が多くてな」

ゲンジマル「左様でありましたか」


そんな他愛もない話をする二人に近づく女…


トウカ「ゲ、ゲンジマル様!」カチコチ

ゲンジマル「……其の方は。おお、ウンケイの娘の…トウカであったかな?」


ゲンジマルと同じ、エヴェンクルガのトウカだ。


トウカ「! 某を覚えてて下さったのですか!」

ゲンジマル「うむ。初めて会うたのは其方が小さき頃であったな」

トウカ「はいっ! あのギリヤギナの皇との一騎討ち、
    ゲンジマル様の英雄譚は某の憧れでありまする!!」

ハクオロ「ほう、そんな話があるのか」

ゲンジマル「……そんなものではない」ボソ


 「――お話の途中、いいかしら?」


ゆっくりと、だが針のような空気を醸し出しながら、『カルラ』が姿を見せる。


ハクオロ「ん? カルラ、どうした?」

カルラ「今日の用は…そちらの方ですの」ニコ


彼女の視線は、ゲンジマルに向けられる。


ゲンジマル「ふむ。某か、よかろう」スッ

カルラ「……あるじ様、それでは後程」ペコリ


 スタスタ… カチャカチャ…


トウカ「……ゲンジマル様が某の事を覚えていて下さった」ニヘラー

ハクオロ(……妙だな。カルラの雰囲気が何時もと違う)

    (――待てよ。ギリヤギナの皇?)

    (私が知っているのは…かつて有った大國『ラルマニオヌ』の――)

ハクオロ「ラルマニオヌ…… ハッ! いかん!!」


 ガキィン!!!


ハクオロ「トウカ、今の音は何処からだ!」

トウカ「方角からして外の調練場かと!」

ハクオロ「向かうぞ!」  トウカ「承知しました!」タタタ…


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