過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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[saga sage]
2012/09/30(日) 18:35:38.57 ID:TOtrVQzSO
…………
出陣の前日の夕刻。エルルゥの部屋をウルトリィが訪れる。
ウルト「少し宜しいですか? お話がありまして」
エルルゥ「はい、どうぞ」
話をする…と言いながら、窓辺に立つウルトリィ。
エルルゥ「お話って……」
ウルト「……あれは本来、人の身が関わるものではありません」
エルルゥ「! ……どういう意味ですか」
『翼を持つ者(オンカミヤリュー)』の予期せぬ返答。
ウルト「いにしえの時代から、アレは我等を導いてきました」
エルルゥ「…………知っているんですね」
ウルト「わたくしはオンカミヤムカイの巫(カムナギ)」
「ウィツァルネミテアを崇め、『見守る』のが使命……」
エルルゥ「――初めから判っていたんですね」
ウルト「……ご免なさい。言わずに済むのなら、そうしたかったのです」
エルルゥ「いえ、そちらにも事情があるのは…判ってます」
二人の間を夕陽の赤が照らす。
ウルト「……前より、表情が明るくなりましたね」
エルルゥ「えっ?」
ウルト「あの日以来、エルルゥ様のお顔が優れなかったから……」
エルルゥ「……もう大丈夫です。完全にってワケじゃないんですけど」
「例え、契約で作られた気持ちでも――」
エルルゥ「私がハクオロさんを愛していることは変わりません」ニコリ
ウルト「……わたくしは要らなかったようですね」ペコリ
エルルゥ「わざわざありがとうございます。ウルトリィ様」
ウルト「あ、でも帰る前に…これだけは一人の女として伝えておきます」ニコッ
エルルゥ「え?」
ウルト「『心』だけは…誰のものでもありません」
「心は…貴女だけのものなのですよ」
エルルゥ「私の……もの?」
ウルト「そう、神の契約でも繋ぎ止める事が出来ない唯一のもの――」
ウルト「貴女は、心のままに生きて良いのです。……失礼します」 パタン
エルルゥ「……ありがとう。ウルトリィ様」
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