過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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874:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/09/30(日) 18:43:05.97 ID:TOtrVQzSO
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 〜 地下空間・『大神の眠りし地』 〜


暗く、瘴気の漂うこの眠りし地。
生物全てが長居出来ない空間に、独りの男が佇む。

オンカミヤムカイにあった巨大な丸鏡を使い、遠見をする『ディー』がいた。


ディー「『空蝉』、それに『偽り』。双方、抗うか……」

    「向こうの駒が多いな。少々手駒を増やさねばなるまい」


ディー「死人兵・仮面兵共だけでは一品料理にならぬだろう」

    「――右だけでなく、左も掌握すべきか」


鏡に、サハラン島の若い男…『ヒエン』が映る。


ディー「祖父と孫。相反する価値観を有す二人の争い」

   「これならば、第ニの料理となりえる。そして副菜を添えればよい」


ディー「ふふふ…面白くなってきた。気分がよい」

    「久方ぶりに、真の姿を解き放とうぞ」


 ズズ… ズズ…


黒い霧が彼を覆い、辺りが静まる。


 『アア―― 僅カニ、躰ガ重イ――』


霧が晴れ、現れたのは……
ハクオロが変化した姿と瓜二つの存在。
ただ、ハクオロの場合は白かった骨鎧が
『コレ』の場合……『黒曜石より深い黒』。


『ウィツァルネミテア(分身体)』の顕現である。



分身『サテ…我ラノ戦ダ。空蝉ヨ』

   『子ラヲ高ミヘ導コウ』


分身『――ソシテ、我ガ旧キ友“偽リ”。残サレタ刻ヲ好キニスルガイイ』

   『汝ノ身ハ、コノ大地ノ環境ニ耐エラレヌ。近カク――』


第二十四話「クンネカムン・試作品のカツサンド」

 続く。


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