過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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884:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/10/04(木) 21:46:19.25 ID:9vC2iN/SO

サクヤ「…あれ? なんだか皆さんお歳若いですね」


船長「人手が集まんなかったんで、若い奴しか居なくてねぇ」

船員C「風も潮も良いから長くかかりませんし、大丈夫ですよ」

船員D「現に、昨日は平気でしたから」

サクヤ「そういえば、そうですね。今日には着きます?」

船長「おうよ。今の感じの風向きと強さなら問題ねえ」

ゴロー「お。肉、これ濃いなぁ。はっきりしたウマさ!」ムシャリ


……さてさて、ゴローが気になった魚の事について語ろう。


皆様は『バラムツ』という魚をご存知だろうか。
深海魚の一種で非常に旨いと言われる魚だ。

船に乗る彼等が食したのはこの魚の近縁種だったらしい。

このバラムツ、美味にも関わらず市場には出回らない。
それは何故か――


船長「ヌゴォオッ!」

船員達「「「げあっ!?」」」


 ぎゅるるる…


この魚の脂は、人間の体内で分解されない。
二〜三切れならともかく、大量に食べると……
すぐ体外に排出されてしまうのだ。

魚を釣った若い船乗りがこの種類の魚を知らなかった事。
料理人も若く、初めて見る魚だった事。

最大の不運は…彼等がシャクコポル族であった事だ。
シャクコポル族の者は肉体が他部族の者より弱い。

その結果……


「ぎゃああああ!」「いてえ…」「で、出る!」
「 」「お、おい…」


船は――地獄と化した!!


サクヤ「ま、まだ船の揺れで気持ち悪い……」フラフラ


幸い彼女は船酔いのせいもあり、刺身を食べなかったが…
操船者が倒れた船は順調に本来の航路を外れて


ゴロー「あれ? 雲行きが怪しく……」←何故か平気


軽い嵐に直撃。動ける者が帆を動かし、ゴローがなんとか舵をとる。
そんな大変な船旅だったのである……



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