過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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947:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/13(土) 23:06:34.11 ID:rHBSkwfSO

ゲンジマル「……どうしてもでありますか」


ディー『くどい』


ゲンジ「……なれば、某は貴方様に刃を向かせて頂きましょう」スチャ

    「某の若かりし頃、まだ貴方様と契約していなかった時のように」


老武士は若き頃の自分の姿を思い出す。
幾度となく勝負を挑み、やっと受けて貰った戦いが……


ゲンジマル「『どちらが食事を美味しそうに食べるか』……でしたな」


ディー『憑代の精神に依存していたからだ。あのような――』


ゲンジ「けれど…旅人の某にとって、充実した尊い時でありました」

    「もうあの時には…… 某も貴方様も戻れませぬ」


ディー『――判っているのか! お前には契約の楔が打ち込まれている』


ゲンジマル「判っております。盟主である貴方様を傷つければ…
       某のこの身は……肉片となり砕け散るのでしょう」


クーヤ「な……」

ハクオロ「なんだと!」


ディー『判っているのなら、止めよ! 我はもう……』


ゲンジ「哀れなお方よ。寂しさ故に人を求め、幾つもの時を過ごし、
     人々を導き、己と同じ存在へ進む事を望む……」


ディー『ゲンジマル……』スッ…

クーヤ「!? がはっ、ごほっ!」

ディー『……頼む。もう、この娘は離した。だから――』


ゲンジ「……貴方様は、また同じ事を繰り返す。
     故に、某の命で二度とこのような事を出来ぬよう、貴方を縛るのです」

    「それに……某もまた、振り上げた刀を素直に下ろせませぬ」



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