過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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987:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/18(木) 22:18:36.69 ID:X6RlITkSO
 ――――

 〜 爆心地 〜


……深い窪地がそこにはあった。
アマテラスから放射された『浄化の炎』は、大地を抉る。
遠い昔、そうなった地は未だに窪んだまま。
きっと、ここもそうなるのだろう……

帰ってきたムツミが『最後の仕上げ』に取り掛かる。
協力を取り付けたゴローにも言っていない、『ムツミの望み』を叶える為――



ムツミ『……お父様は、憑代がないと世界に居る事が出来ない』

    『だから、私がお父様の器になって、お父様と永遠を生きる……』


ムツミ『これが私の本当の目的……』


彼女は恍惚とした表情を浮かべ、手を爆心地にかざした。


 シュォン シュォン シュォン シュォン シュォン


巨大な窪みから、『散った分身の力』が少しずつ洩れ出す。


ムツミ『もうすぐ、もうすぐお父様とムツミが一つになる――』


魂だけの存在となり、転生を繰り返しながら…待ち続けた女。

『選ばれなかった』少女の旅路は、終点を――


ゴロー「ムツミ! 何をしてるんだ!!」


……まだ、迎えないようだ。


ムツミ『おじさま…邪魔をしないで』


ゴロー「ムツミ、何をしてる。その黒い煙は……」


ムツミ『これはお父様。私の愛するお父様……』

    『いっぱい集めて、私の中に導くの……』


ムツミ『だから、私の邪魔をしないで。おじさまでも、許さない』


ゴロー「お前、最初からそのつもりで……」

ハクオロ「……『ムツミ』と言ったな! 聞きたい事がある!」


ムツミ『……どうして、もう一人のお父様を連れてきたの』


ハクオロ「君は…私を、私の過去を知っているのか! 応えてくれっ!!」




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