過去ログ - うたわれるゴロー 〜孤独な男のグルメ旅〜
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989:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/10/18(木) 22:26:33.47 ID:X6RlITkSO

ムツミは判ってしまった。
自分が集めた『片割れの力』が『もう一人の父』と融合したら……
ハクオロは『力』に呑まれ、人々を再び裏から支配する『大神』となる事を。


『力の渦』もそれを判っていた。
だからハクオロの『壊れた器』を奪い、『完全な器』になろうとする。


ハクオロ「うおおおっ!?」


ほんの少し、本当に少しだけ、誤算があった。

『分身』の記憶も、『自分』の記憶も……
殆ど全てを思い出していた、独りの中年男が『其処にいた』。


ゴロー「ふんっ!」グッ ブンッ!


ハクオロ「な――――」 ヒューン…




ゴロー「約束、したからな。『帰す』って」ニッ




渦は――『馴染みの器』に戻ってきた。


 カッッッ!


ムツミ『 ! 』


ハクオロ「ゴローさーーーんッ!」


霧が男を包み、収束。
黒のヴェールはすぐに消えた。



ゴロー「…………ムツミ」

ムツミ『……っ、ハイ……』

ゴロー「……逃げるぞ」

ムツミ『……えっ?』

ゴロー「俺達を引き離せ」

ムツミ『!? わ、わかったっ! 転移!!』 キュィィン…


ハクオロ「ゴローさん、待って下さい!」


ゴロー「……ハクオロ、俺に寄るな」

    「いいか、絶対追うなよ。絶対だ。
      後から追おうなんて、考えるな」


ムツミ『……転移します』


 キュィィン… パアッ…


ハクオロ「……ゴローさん」


まだ続く!


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