過去ログ - 召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その40
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162: ◆1otsuV0WFc[sage saga]
2012/07/06(金) 17:45:02.60 ID:XcNR2WSXo
 男は何も語らない。ただ剣を手に、旧友の攻撃をかわしていた。

 男は何も思わない。かつてこの地で自身が絶命した事についても。

 魔剣士は一切の感情を持っていなかった。魔族化した彼にとって、

 人間であった時の記憶はただの情報でしかない。感情が乗る事はない。

 マジシャンによる怒涛の攻撃を回避しつつも、師匠の動向を逐一、確認する。

 何かを狙っている。感情はなくとも刻まれた記憶と経験に体がそうさせる。

 魔剣士は両者に攻撃を仕掛けるタイミングを窺ってはいたが、

 まだそれを実行には移さなかった。答えは至極、簡単。ネクロマンサーである。

 魔剣士に課せられた役目はマジシャンと師匠を殺すというもの。

 しかし、その上にある最優先事項にネクロマンサーの護衛が存在する。

 同門と戦う主の姿。劣勢に陥る可能性は0に等しくとも、気は許さない。

 いつでも護衛に回れるような、そんな戦い方を常に行っている。

 実力者2人を相手にそれをいなし、更には護衛任務をもこなす。

 その腕を知る者ならば魔剣士にとってそれが苦にもならない事は一目であった。

魔剣士「…………」


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