過去ログ - 青年「やっと16歳、小学校卒業か・・・」
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239:[saga]
2012/07/09(月) 03:09:43.79 ID:Jo8Dh++y0
ユーシャ「二本の道のどちらかしか行くことができない。後戻りはできない道だ」

ジト「・・・・・」

ユーシャ「俺は最初、道を決める時誰かに聞けばいいと答えた」

ジト「そうだね。先人の知恵は偉大だ」

ユーシャ「だが、本当にいいのか? “他人に決められていいのか”?」

ジト「・・・それは」

ユーシャ「俺は迷った。いや・・・今も迷っている」

ジト「ユーシャ?」

ユーシャ「本当にこれで良かったのか? 政府に守られ、幸せを享受し、魂をロボに移して仕事を得る。これも一つの世界の形ではなかったのか?」

ジト「・・・・・・」

ユーシャ「だが、確かめることはできない。“後戻りはできないんだ”」

ジト「それで、悩んでいる?」

ユーシャ「いや・・・、俺は最初、それを問いかけてきた者こそが敵だと思っていた」

ジト「僕にとりついた奴だね」

ユーシャ「ああ、だが、結局あの日以来一度も現れていない」

ジト「僕としては嬉しいことだけど」

ユーシャ「それが不安でしかたないんだ。まるで“この世界は間違ってるから現れない”ような気がして・・・」

ジト「やれやれ、とんだ恋患いだ」

ユーシャ「・・・・・ジト」

ジト「一度しか言わないよ。ユーシャ、キミは僕に愛されてればそれでいいんだ」

ユーシャ「・・・・・・」

ジト「人間なんてできることは少しだ。キミはそれを大きく超えた仕事を果たした。後は楽に生きていいんだよ」ギュッ

ユーシャ「・・・・・・ああ」ギュッ

ジト(これが自分の独占欲から来る言葉だって分かってる。でも今は・・・)ギュゥ


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