過去ログ - キリコとコブラでむせる
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10:S・エルロイ
2012/06/30(土) 22:17:33.80 ID:n3CjMYIK0
 コブラとキリコが良く集う、その酒場の名前は「ハッシュ・ハッシュ・ハッシュ(マリファナだらけ)」といった。
 何故、そんな名前なのかは誰にもわからない。バーテンですら知らなかった、
 
 酒場に陽気なサックスが響いた。赤々と燃えた葉巻の煙を吐き出し、コブラが空になったグラスをコースターに置く。
 溶けかかった氷がグラスにぶつかり、カランと音を鳴らした。
 「お次は何を飲みますか、旦那」

 灰皿に葉巻の灰を落とし、それじゃあ、タルカロスをくれとコブラがバーテンに告げた。
 「なんですか、そりゃ?」
 バーテンが聞き返す。コブラがやれやれといわんばかりに軽く首を振った。

 「いいんだ。忘れてくれ。んん、そうだな、じゃあ、ウイスキーのミルク割りをくれ。ミルクを抜いてな」
 仰せのままにと、バーテンがグラスに琥珀色の液体を注ぎ足す。
  
 バーのボックス席は傭兵達が陣取り、ポーカーに興じながらギャンブルの勝敗に一喜一憂していた。
 「ひひ、そういや、聞きましたよ、旦那」
 バーのボトル棚に並んだ酒を入れ替えながら、バーテンが愉快そうに笑い声をあげた。

 「何のことだ?」
 「またまた、とぼけちゃって。ちゃんとこっちの耳にゃ、届いてるんですからね。
 なんでもたったふたりで、敵さんのATを十数機も吹っ飛ばしてきたそうじゃないですか。
 まあ、旦那方が凄腕のボトムズ乗りだってのは、薄々気づいちゃいましたがね」

 「なんだ、その事か。ありゃ、敵の傭兵達が勝手に自滅したんだよ。
 奴さん達は、どうやらATライフルの扱い方がわからなかったようでな。何度もトリガーを引いたんだが、弾がでなかったんだ。
 それであいつら、何で弾がでないのか不思議がって銃口を覗いたのさ。
 その時、たまたまライフルが火を吹いてな。それで奴さんたちの頭が、半分ほど無くなっちまったってわけだ」

 「そりゃまた、随分と間抜けな傭兵もいたもんだ」
 「全くだ」
 バーテンがグラスを拭き、コブラがグラスを掲げ、ふたりはさもおかしそうに笑いあった。

 ふたりが与太話を飛ばしていると、バーのドアが勢い良く開いた。それは眼も覚めるような美女だった。
 水気をたっぷりと吸ったメロンのようなグラマラスなバスト、
 光沢のある黒いTバックに、包まれた悩ましげに突き出たヒップにキュッと引き締まったウエスト。




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