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2012/07/16(月) 02:33:49.01 ID:v7qkXDwu0
紗也加「はあ、そうなんですか」
黒辻「紗也加、女子Aは犬の襲われ方には違いがあったけど狙われた部分にはある共通点があった。」
栗生「共通すること?」
橘「そうか! 色、つまり白だね」
黒辻「その通り。襲われた二人が狙われた部分として白のスポーツソックス、白のコートがあったの。犬はさっきの本に書かれてた『特定の色に反応する』という暗示、つまり白の色に反応してその部分に襲いだしたの」
森島「でも、絢辻さん。あの本に書かれてることは色に反応すると言っても、人を襲うことまでは出来ないわよ?」
栗生「そうよ、白なんてありきたりな色じゃない。白にイチイチ反応してたら犬は正気を保ってられないわ。」
紗也加「被害を受ける人間が私とAさんだけじゃ済まなくなります」
黒辻「別に白の色を見ただけで襲ってた訳じゃないのよ。それに紗也加、あなたは被害を受けた人間が二人しかいないみたいな言い方してるけど後一人足りないわ。全く、昨日のことなのにひどいわね」
紗也加「あ! ごめんなさい」
橘「黒辻さんだね」
黒辻「そう、昨日、紗也加の白の靴下を手に持ってた私も入れて三人よ。もっとも私が襲われたのはあれで二回目だけどね」
橘「二回目? どういうこと?」
黒辻「…あんたは覚えてて欲しかったわね。この子達が高そうな犬に暗示をかけた後のこと、覚えてないのかしら」
橘「後のこと?…」
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タタタタタタタ
橘「うん? 男の子達の一人ががこっちに向かってくる・・・って絢辻さん危ない!」
絢辻「え? キャッ」
ドサッ
橘「二人共、大丈夫!」
小学生C ムクっ「待てー」 タタタタタ
橘「おい、君! ぶつかってきたのはそっちなんだから絢辻さんにあやまって・・・って行っちゃた。絢辻さん大丈夫・・・って オオー!!」
目を向けると、そこにはスカートから白い布地をはみ出させて倒れていた彼女の姿があった。
絢辻「キャーッ!」
橘(悲鳴!? 絢辻さんの声だ!)タタタタタ
橘「絢辻さん! ナッ!?」
そこにはさっきの犬が絢辻さんの足を舐め、二本足で立ちながら彼女のスカートの中に顔を入れようとしていた。
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橘「そうだ。小学生の一人が絢辻さんにぶつかった後、高そうな犬が絢辻さんの『白のパンツ』にめがけて襲ったじゃないか」
ゲシ ゴン
黒辻・栗生「一々『白の』を強調するな」
黒辻「ついでにいうと純一、あんたのさっきの回想の間の部分に
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