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2012/07/16(月) 11:27:42.61 ID:v7qkXDwu0
紗也加「どうしてこんなことしたのかな?」
小学生C「シロを、僕が飼ってた犬のシロを見つけたかったんです」
橘「シロ?」
小学生C「僕は昔、この河原で捨てられてた子犬を見つけました。それがシロです。シロは傷ついてて、寒そうに震えてた。僕はシロを拾って飼い始めました。シロと一緒に暮らしてたのはとても楽しかった。」
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小学生C「シロ、僕の靴を飛ばすから、それを見つけるんだぞ」
シロ「ワン」
………
小学生C「靴どこに行っちゃったんだろう」
シロ「くうーん」
小学生C「ハハ、気にしないで。靴ならお母さんに新しいもの買ってもらうからさ」
………
小学生C母「全く、遊んでる最中に靴をなくすなんて」
小学生C「ごめんなさい」
シロ「くうーん」
小学生C母「もういいわ。靴は新しいのを買ってあげるから。戻りなさい」
………
小学生C「ハハ、怒られちゃった」
シロ「くうーん、くうーん」
小学生C「そんなに気にしないでよ、シロ」
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小学生C「でもシロは病気に罹ってた。一ヶ月前、シロの様子がおかしかった僕はシロを動物病院に連れて行ったらもう長くはないって言われたんです。僕はシロの最後を見届けようと思いました。でもシロはしばらくしていなくなった。必死にあちこち捜した。でも見つからなかった。そんなある日、僕、見たんです。お姉さんがぐったりしたシロを抱えていたのを」
紗也加「!」
小学生C「すぐに声をかけようと思った。でも、お姉さんは道路の反対側にいて、車が通ってなかなか向こうに渡れなかった。向こう側に僕が行ったときはお姉さんはもういなかった。僕はどうしもシロを見つけたかった。この河原には野良犬が何匹かいた。野良犬なら街のあちこちを彷徨うから何か知ってると思った。あの高そうな犬は以前、他の犬に向かって一声吼えた。他の犬はどこかに行き、やがて自分達の食べる餌を高そうな犬の前に持ってきたんだ」
黒辻「それで私が説明した通りのことを行っていたというわけね」
小学生C「はい。A君とB君に協力してもらって。(黒辻に向かって)お姉さんあのとき、わざとぶつかって、しかもお姉さんのスカートの中にスプレーを吹きかけたごめんなさい。本当に効くのかどうかあのとき試したかったんだ」
橘「…どうでもいいかもしれないけど、もし絢辻さんが履いてたパンツが白じゃなかったらどうするつもりだったの?」
小学生A「え、女子が履いてるパンツってみんな白じゃないの?」
小学生B「そうだそうだ。クラスの女子のスカートめくりしてもみんな履いてるパンツは白かったぞ。だからCにもそう教えたのに」
黒辻・紗也加・森島「………」
栗生「後で、この二人には違うお仕置きが必要ね」
橘(小学生二人が言うことも少しわかるなあ。あのときは僕もまだ子供だったんだよな。そして年を取るにつれて下着は色が違うだけで、違う興奮があることを覚えてきて)
ゲシッ 黒辻「余計なことは考えないで。話を続けて」
小学生C「…お姉さんを相手にして確かに効き目があったことを知った僕は本格的にシロを捜そうとした。そしてお姉さんが街の体育館に入っていく所を見かけたからA君とB君と一緒に体育館に入って遊んでるふりをしたんだ。バレーをやってたお姉さんには悪いとは思ったけど、荷物を勝手に開けて新品の靴下にスプレーをかけたんだ。新品の靴下があるってことはお姉さん、帰るときには履き替えるんじゃないかって思って」
小学生B「途中、体育館を管理してるじいさんに見つかったけど見逃してもらったな」
小学生C「僕達は犬達を誘導してお姉さんの帰りを目撃させた。お姉さんとシロの匂いを辿って、シロを見つけてくれると思った。でも、犬達はお姉さんを襲い始めた。しばらく見てたけどこれはいけないって思った僕は自分が持ってた、シロがいたときに使ってた犬笛を使ってなんとか引き離したんだ」
紗也加「あのとき、犬が急にいなくなったのはそういうことなのね。でも笛の音なんてきこえなかったけど」
森島「犬笛は人間の耳の感覚では聞こえない音を出すの。犬には聞こえてね。だから聞こえなくても不思議じゃないのよ」
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