過去ログ - 天井亜雄「今は……いつなんだ?」
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12: ◆WWqRalPcWM[saga]
2012/07/02(月) 11:14:24.74 ID:3f2C3mCo0


天井「ひとまず行くか。この内装だけなら、バーチャルの可能性もある」

買い置きのシェービングクリームの場所が分からず苛立ちながらも、
適度に準備を済ませ、天井は部屋を出た。


勤め先は第五学区、バスで10分、そこから徒歩5分ほどの位置にある。
バス停までには数本の街路樹の傍を通ったが、濡れたような緑の匂いはリアルなものだった。

天井「この街全体がバーチャルとは思えない。ふはは、そうだよな。これが、こっちが現実だ。
   ……と、このバスはデザインが変わったんじゃなかったか?」

「旧型」のバスの窓から見る風景にも、ちらほらと時代遅れの乗用車や型落ちした家電の広告があった。
そもそも自身が使っている携帯だってあの夢の中では数回機種変更していたはずである。

天井「もし……数年後に知っているデザインの製品が発売されたら」

意味も無く何度も奥歯を噛み締める。
そうだ、しばらくしたらあの夢が正しいか分かるのではないか。

何だったら数年も待たなくて良い。
天井がこの時期所属している部署では、動物と人間の遺伝子を比較し能力の由縁を探る研究をしている。
だがその後秘密裏に人体クローニング技術を扱う部署に異動し、能力者の実験用クローンの研究で成果を挙げて、

天井「くそっ、信頼性など知ってどうなる」

あの記憶が現実とリンクしていたら。
予知能力に近いようなものだとしたら。

その研究の末路は――。


そして昼休み。

上司「天井君。実は複製医療臨床研究チームに増員の話があってね。良ければそちらに行ってみる気はないか」

天井「な――!!」

上司「どうした? 君の専門からすれば適した部署だと思うが。まぁ来週の今日までに結論を出してくれれば良い」

天井「……」


今後の方針>>+2
※大まかでも具体的でも


・安価協力ありがとうございます
 このスレの天井(1周目)はDNAマップの存在を知って計画を立案した感じになりました





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