過去ログ - 夢子「私とあいつの」涼「ありふれた1日」
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34: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:28:58.37 ID:sOyGOXkd0
涼「15歳のころからやってたけどさ、そろそろ潮時かなって」

夢子「で、でもまだアイドルランクは高いじゃない!」

それにまだまだ現役で頑張れる! ダンスだって歌だって……。

涼「高いだけだよ。下がらないだけで、上にも行けない」

夢子「っ!」

まるで私にも言っているような台詞だ。

涼「過去の遺産だけで、残り続けるのはダメだと思うんだ。次世代のアイドルたちに、バトンを渡すのもいいかなって。最近思い始めた。勇退だよ」

妙に悟ったような涼に、心が締め付けられる。

涼「昔は良かったねなんて言うつもりはないけどさ、それでもいつまでも居座り続けるほど、この世界に未練もない」

夢子「未練、ないの?」

涼「だってさ、夢は叶ったんだから。いつまでも、しぶとくいるのもお門違いかなって」

にっこりと笑う涼からは、未練のみの字も見つからない。それぐらい、晴れやかだ。


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