過去ログ - 夢子「私とあいつの」涼「ありふれた1日」
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37: ◆dj46uVZbVI[saga]
2012/07/02(月) 22:35:44.01 ID:sOyGOXkd0
私の夢が叶ったのも、悔しいけど涼がいてこそだった。
もしもの話なんて、考えるだけ無駄だろうけど、こいつに会わなかったら、こいつを妨害しようと思わなかったら。
私はどうなっていたのかな。

きっと夢は断たれたまま、自暴自棄になって生きていたのかもしれない。想像しただけで、ゾッとする。
なにより今が幸せだから、尚更そう思う。

涼「僕も君も、夢を叶えてそのままなんだ。だからさ……、新しい夢に2人で走り出すのも悪くないかなって。あっ、今のは夢子ちゃんに引退して欲しいって意味じゃなくて……」

夢子「分かってるわよ……。私もさ、そろそろキツイかなって思ってたの。涼程売れたわけじゃないし、今も涼と一緒だからってことで価値を見出されてるんだろうし」

夢の舞台に立つことが出来た。涼と結ばれた。もう、芸能界に未練はない。

夢子「一緒に引退しましょ」

トップアイドルと、準トップアイドルが同時に引退。きっと芸能界は荒れるだろうな。
マスコミに追われる私たちを想像すると、可笑しくなって笑いがこぼれる。

涼「本当に、いいの?」

夢子「良いの! オールドホイッスルも出たし、ぶっちゃけもう惰性でやってたとこもあるしさ。でも、引退したらどうするの? 律子姉さんの事務所で雇ってもらうの?」


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