過去ログ - 男兵「女勇者が女ばかり仲間にしたがる……レズなのか?」
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125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2012/07/11(水) 08:46:24.14 ID:rJ3fzFZDO
〜街はずれの洋館、正面門〜

女兵「……男兵。もう行くのか?」

男兵「まぁね。勇者には女兵さんもいるし、男の俺なんかはもう必要ないだろ……?」

女兵「そうか……。だが、俺はもしかしたら魔王の手先かもしれねぇぞ?」

男兵「そうかぁ?勇者のハーレムの一員として作られた人形なんじゃねぇのか?
俺の記憶と性格を持った……」

女兵「……それだけならまだいいが……。自分の事がよく分からないなんて……情けねぇよな……」


男兵「……勇者は学都に向かう。俺がこのまま勇者と共に次の街に行けば、勇者の言う通りに俺は命を落とすかもしれないな。
勇者様の予言は怖いから……」

女兵「やっぱ命は大事だよな。生きてなんぼ。
全く、結局俺は残命なんちゃらでも死にたがりでもないんだよな。」

男兵「……だが、今のお前なら、勇者を越えられるかもな……」

女兵「……もし、俺が勇者を越えたら、それは俺が勇者って事になる。そうしたら、次はお前が俺を倒しに来るんだろ?勇者超越思想……だったっけな。」


男兵「……その時まで、俺が生きていたらの話だが……」


女兵「大丈夫さ。今までだって、しっかり生き抜いてこられたじゃねぇか……。
弱気になんなよ。俺らしくないぞ?」

男兵「……お前に慰められると、なんか自然だな。いつも俺を慰めてきたのは俺自身だったし……。孤独だけが友達だったな。」

女兵「そうだな。でも、それを寂しく感じた事なんかなかっただろ?今までは。」


男兵「俺の友達は俺自身。仲間は仲間であって、結局は他人。意志が合えば共闘し、意志がすれ違えば対立する。
他人は、一生俺にはなってくれない。

……でも、お前は違う。結局は俺同士なんだから、今までと同じ。自分で自分を見つめては励ましているだけなんだろうな。
だから、こんな風に不安な表情もつい晒けだしてしまったな。

……お前も何か不安があったら、俺に言ってくれてもいいんだぜ?女兵。いや、もう一人の俺……」





女兵「…………怖いな……。自分の存在が………。


自分が……なんの為に生きてるのか………生かされつるのか………


このまま、勇者の力を吸い取って、俺が勇者になったとして…………
それは楽しい事かもしれないが………

なんなんだろな………この不安は……………


ま……お前には分からないだろうがな……。魔王の人形である俺だけが感じる不安なんだよな……」


男兵「いや、俺も感じるぞ?その不安……」

女兵「え!?」


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