過去ログ - 少年「うああ!襲いくる!あれが噂の紫ババアだ!」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/04(水) 23:59:31.68 ID:AQv7DopIO
数分前。学校からの帰り道のことである。
少年はそのとき、数分後に見せることになる必死の形相とはかけ離れた暗澹とした表情をしていた。

少年「はああ……」

作り物のため息をつく唇は小刻みに震えている。
寒さのせいではない。それは学校で自尊心を著しく傷つけられた結果であった。
いじめられっ子の彼が自身を嘲笑するクラスメイトを見返そうと全身金色ずくめで登校した結果、普段は温厚な担任が激怒し、校長室に連れていかれ、あわや親まで呼ばれそうになったのだ。
いじめられっ子にとって教師を怒らせるのは禁忌である。
同級生にどんなに嫌われようが教師は味方してくれることが多い彼らは、常に頼りになる絶対の存在としていじめられっ子の心に君臨しているからだ。
だが、これは別の見方をすれば、教師に見放されればもうそこまで、ということも意味する。
ゆえに、彼らいじめられっ子は教師の逆鱗に触れることは絶対に慎まねばならないのであるが、少年はこれを犯した。
取り消しようのない決定的ミスを前に、少年は絶望に打ち震えていた。


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