過去ログ - 少年「うああ!襲いくる!あれが噂の紫ババアだ!」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/07/05(木) 00:02:19.11 ID:lNvkrDcIO
追走劇開始から約30秒。
追う紫ババア!逃げる少年!
普段の彼からは考えられぬほどのスピードを出しながら少年は恐怖に身を震わせた。
紫ババアの噂は町内中に広がっていたが、少年はまったく信じていなかった。
クラスメイト全員が紫色のものを身につけて登校する中、彼は全身金色に包まれていた。
少年「ちくしょおおおお!!まさか噂が本当だったなんて!!どうする!?捕まったら殺されるって噂!!!信じるか否か!?」
紫ババア「キシャアアアア!!!」
走りながら考えるが、それはどのみちしろ走り続けるしかないことを意味していた。
追ってくるということは妖怪に彼になんらかの影響を及ぼそうという考えがあること。
そして撃退法がすでに考え出されていることから、それは決して心地いいものではないこと。
なにより、少年の臆病な本能があの奇怪な存在と接触することを拒否していた。
少年「とにかく逃げ切るしかない!!だが!!」
自身の中で方向性を定め、ごく僅かだが余裕が出てきた少年が、ここで始めて問題点に気がつく。
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