194:猫宮[saga]
2013/03/02(土) 18:43:27.11 ID:8FQpE2Qb0
私達はギターを抱えて部屋から出て、肩を並べて歩き出して行く。
向かうのはあの場所……、私達が初めて出会えたあの公園。
そこが私達の最初のライブ会場なんだ。
どちらからともなく、私達は手を繋いでいた。
お互いの体温を感じていると、とても落ち着ける。
歩いて行く。
憂ちゃんは私が整えた戦闘態勢で。
私は憂ちゃんが整えてくれた戦闘態勢で。
二人で用意し合った舞台衣装で。
「君を見てると」
「いつもハートDOKI☆DOKI」
二人で口ずさみながら、私達は笑いながら進む。
今日が終わるまで残り数時間。
思い残す事が無いように……、
って言うのは無理かもしれないけど、
せめて出来る限りの精一杯の事をやってみせるために。
結局、『チャンスシステム』とか『お願い』とか関係無しに、
それこそが私達に出来る……、やらなきゃいけない事なんだと思うから。
思えるようになったから。
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